ブラックポリカとは?

そもそもブラックポリカって何?
ブラックポリカとは名前の通り黒いポリカーボネート材の略称。ここでご紹介するのはカーポートの屋根材として使用される、ブラックマット色の真っ黒なポリカ材を総称して書きます。夏の猛暑が厳しい昨今で急激に人気が高まっている商品仕様で、弊社での現場採用率も非常に高くなっていますので改めてここに纏めてみます。
一体いつから発売されたの?
2023年秋に三協アルミ社の一部カーポートにて、マットブラック色をポリカ屋根材に選択できるようになったのが業界初。表面がざらざろとしたマットなブラックですので、一見ポリカ材には見えず金属製?と思えるような高級感もあり、昨今建築や家具でブームの黒色というのも重なり人気が出たのかなと思います。そして翌年以降にLIXILやYKKなど大手アルミメーカー各社も追従してラインナップに加わり現在に至ります。一気に業界内で広まった点からも人気の高さが伺えますね。
従来の色と比較してどうなの?
従来圧倒的に人気があったのは、白っぽい半透明な色(LIXIL:クリアマット色、三協:かすみ調)でした。そしてお車を大事にした方にはオプションの熱線遮断タイプのポリカが各社用意されており、濃いブルー系の色をしています。そんななかでマット調の真っ黒なポリカというのは、完全に紫外線も可視光線もシャットしてしまう潔さがあって全く既成概念を覆すものかもしれませんね。なおブルー系やブラウン系のポリカ材は、一昔前感が出てしまうので昨今選ばれるのが少なくなっていますが、これは下の陰に色が乗るのも好かれないのかもしれません。そういう意味でも従来の熱線遮断より陰にも癖がなくシンプルな空間になりそうですね。
ブラックポリカのメリット・デメリットは?

ブラックポリカの何がいいの?メリットは??
- カーポート下の日陰が涼しい!
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紫外線カット率100%で熱線カット率約72%(三協アルミ記載)ですので、夏場は陰に入るだけで涼しさを体感します。夏場の植栽工事に先立ってカーポートが建った際にはその下で休憩して心底癒されました。もちろん斜めに日が差すとはいえ、下に駐車したお車の車内温度や部品の劣化度合いは全然違ってくるのは明らかだと思いますよ。
- 下から汚れが目立たない!
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これはカーポート屋根材を選ぶ際の盲点ではありますが、かすみ調など従来の半透明なポリカでは、砂埃や落葉の蓄積により薄汚れてきているのが目立ってきます。もちろん汚れはブラックポリカにも等しく蓄積されていますが、可視光線透過率が完全0%ですので下から見上げた際に一切汚れが見えません。ただ知らぬが仏という訳で、定期的に洗浄するという目線では良し悪しかもしれませんが。そういう意味では二階から見下ろす眺めはデメリットに含まれるかもしれませんね。
- コスパがいい!珍しい!
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最近急激に人気が出ているとはいえ、まだまだ街中では珍しい存在で目を引きますよね。そういった最上位機種としてはLIXILのカーポートSCや三協アルミのカーポートFⅡなどでしょうが、総アルミ屋根の商品は価格的に倍近くになり施工価格も高くます。通常のポリカより差額が発生するとはいえ、施工は同じながらもすごく新しいものを付けた気分を味わえます。
- 何よりも格好いい!アルミ屋根の商品よりサイズ的にバリエーション豊富!
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昨今の建築スタイルでは黒い壁面やフレームが流行です。その流れで柱から屋根まで真っ黒で統一されるブラックポリカのカーポートが、デザイン的に格好いいですよね。今まではカーポートをデザイン的に敬遠されていた方でも積極的にカーポートを設置されるようになったと思います。またサイズ的なバリエーションが豊富ですので、総アルミ屋根の高級商品を選ぶより、むしろ現場にフィットしてお勧めすることもあります。
ブラックポリカを選ぶことでデメリットはあるの??
- 価格が少し高くなる
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黒いポリカ材は他のものと比べてそこまで原材料として差がある訳ではないようですが、販売されるロット数の差で価格差が生まれてしまっているようです。今後他のポリカ材と同額で選べるようになるといいですね。ちなみに三協アルミのフラット屋根で人気のスカイリードでは、1台分の標準サイズで定価372,700円に対して77,500の加算額(熱線遮断ポリカでは11,500円の加算額)。2台分の標準サイズで定価673,400円に対して147,600円の加算額(熱線遮断ポリカでは24,300円の加算額)となっています。従来の熱線遮断ポリカよりも現時点ではだいぶ高いですね!
- 長期使用後のデメリットが未知である
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正直新しいものには何でも初期不良やマイナーチェンジによる改善があったりするものです。黒いポリカという材料そのものは従来より存在していますが、それを年中日差しのあたるカーポート屋根材として採用されたのは業界初。もちろんメーカー各社でも膨大な試験を経て採用に至っているかと思いますし、弊社で最初に施工させて頂いたお客様の現場から1年以上が経過し、以降多数の現場に採用させて頂いていますが一切問題は発生していません。そういった意味での商品不良的なご心配は不要かと思います。
- パネルの歪みが目立つ?夏に膨張して歪む??
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この点は初期に懸念されていた事項ですが、弊社施工現場では全く問題なく設置できております。パネルを挟むボルトの締め付け強度にばらつきがあると歪みが発生し、黒の場合はそれが目立ちやすいそうです。その点を踏まえアルミ職人さんが丁寧に組み付けていますのでご安心を。また夏に暑さで伸びて、というのも発生していません。ちなみに下から見る面はマット調のエンボス加工になっていて歪みが分かりませんが、上から見た面は光沢仕上げですので歪みは目立ちやすいです。
ブラックポリカを選べる代表的なメーカー商品をご紹介
三協アルミ
2023年秋に業界で最初にブラックポリカをカーポート屋根材として採用したのが三協アルミ。流石にホームページにも力が入っており、ブラックポリカのページで詳しくその効果やラインナップが纏められていますね。何故か引用の窓では文字化けしていますがぜひご一読を。


LIXIL
LIXILでは標準仕様のフラット屋根タイプ「フーゴF」「ネスカF」に加えて「ソルディーポート」でブラックマット色の屋根材が選べます。

YKKap
YKKapでもフラット屋根の「エフルージュ」シリーズでブラックマット色の屋根材がラインナップに加わっています。総合的に見て歪みの出るアール形状の屋根よりフラット形状の屋根に採用されているようですね。
ブラックポリカのQ&A
ブラックポリカを採用した施工現場をご紹介
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